2015年6月に,共立出版から出版された「リーマン面と代数曲線」について,気がついた修正点をお知らせします.これらの部分は,初版2刷(2016年9月)では修正されています.

(1) 10ページ,下から3行目: filed $\mapsto$ field  (calc tekito さんのご指摘(2015.9.17))

(2) 31ページ,上から2行目: $t_m \mapsto t_n$.

(3) 53ページ,上から3行目:  2箇所マイナスが落ちている.52ページを参照.(calc tekito さんのご指摘(2015.8.30))

(4) 56ページ,下から3行目: 絶対値の記号(右側)が落ちている.正しくは $\displaystyle{\frac{|D_\zeta^k\varphi(\zeta)|}{|\zeta-z|}}$ です.(calc tekito さんのご指摘(2015.8.26))

(5) 79ページ,下から11行目: $\Delta^*$ は $\Delta\setminus \{0\}$ のことです.

(6) 90ページ,下から4行目:$\mathcal{O}_\nu \mapsto \mathcal{O}_\mathfrak{p}$ (calc tekito さんのご指摘(2015.9.17))

(7) 96ページ,7行目: 「項別に積分できる.したがって」 $\mapsto$ 「任意のコンパクト集合上で項別に積分できるから」

(8) 163ページ,上から7行目: 「$\Phi_{|D|}$の構成の仕方から...」のところは説明が悪い.$p$ あるいは $q$ の近傍での局所的な様子だけが問題になるので,必要ならば $s_j$ $(j=0,\dots,r)$ の代りに $z^{D(p)}s_j$, $z^{D(q)}s_j$ を考えることによって,最初から $p$, $q$ は Supp$(D)$ に含まれていない(あるいは同じことだが $D(p)=D(q)=0$) と仮定してよい.つまり $\Phi_{|D|}$ は,$p$ や $q$ の近傍では,全部が一斉に零にはならないような $r+1$ 個の正則関数の組で定義されていると仮定してよい.(calc tekito さんのご指摘(2015.10.7))

(9) 170ページ,下から2行目と177ページ,下から8行目: Bs$|D|$ は完備線形系 $|D|$ の基点全体のなす集合のことです.従って $\mathrm{Bs}|D|=\emptyset$ は $|D|$ が基点自由という意味になります.(calc tekito さんのご指摘(2015.10.15))

(10)  208ページ,命題9.6: 「必要条件」 $\mapsto$ 「必要十分条件」

(11)  209ページ,上から4行目:$\varphi(D-p)-\kappa \mapsto \varphi(D-q)-\kappa$

(12)  212ページ,下から5行目: $D_{g-1-r}$ は $D^0_{g-1-r}$ の間違い.また,補題9.12の証明は,逆の包含関係から先に示すべきでした.

(13)  215ページ,下から11,12行目: $D_1(\mathbf{x},\mathbf{y})$ は $D(\mathbf{b})$ の誤り.仮定より $\mathfrak{v}(D_1(\mathbf{x}, \mathbf{y})\in V_{g-2}$ だから,$D(\mathbf{b})$ の $\mathfrak{v}$ による像は $V_{g-2}$ の平行移動 $V_{g-2}+\mathfrak{v}(D_0(\mathbf{x}))$ の中を動く.

(14)  225ページ,下から4行目: 「作るができる」 $\mapsto$ 「作ることができる」